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執筆者の写真Norie Ikeda

Green Dogの教室で行うこと(つづき)

こんにちは。

アルフォートって美味しいですよね。

池田です。



犬との暮らしの中でなにか困ったことが起きた時に、その“問題”そのものへの対処よりも

何故その行動をするのか?の原因追求をまずして、

それをしなくて済む環境設定と、全然違う項目の練習をする方が多いのは

その子自身のキャパシティを広げてあげたいからです。


 

例えば、なにかの問題を解決するためにその犬が出せるカードが


【吠える】


この1枚しかない場合、それが通用するうちは安心していられますが、

もしそのカードが無効となっても、自分にはそれしか手持ちのカードがないため

必死になって【吠えるカード】を提示するほか手段が無いんです。


それでも全く問題が解決しないとなったら、その子は一体どうすれば良いのでしょう?

混乱や不安を抱えながら、それでも必死にそのカードだけで何とかしようと頑張る。

なんとも健気でつらいですね。



他にもカードを持っていれば、

『これはダメか。ならこっちのカードは?』

と、違った解決方法を選ぶことができます。

たくさん【解決カード】を持っていれば、とても心強いですね。



ですから、愛犬にはたくさんのカードを獲得させてあげてほしいです。

【オスワリ】でも【フセ】でも、【オテ】でも【ジャンプ】でも、

その子と一緒に楽しめることなら、まずはなんだっていいです。


そうやって、【行動レパートリー】が増えると、

『冷静に考える』ということができるようになります。

頭を使えるようになると、自己抑制が身につきます。

いろんなことを自分で解決できるようになると、自信が生まれます。

そうすると、犬自身に余裕が生まれ、ゆったりと過ごせるようになります。


これがキャパが広がるということです。



その犬の“問題”だったことは、吠えることや噛み付くことではなくて、

目の前の課題にどう対応すれば良いのかという解決手段を知らなかったことです。



ですから、根本的な対処は“問題”そのものじゃないんです。




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